「先生 バイオリンとフィドルはどこが違うのですか」
「いっしょなんだけど ちょっと違うのだ」
「ちょっと・・・」
「そう 10万円以上するのがバイオリンで 5万円以下はフィドルじゃ」
「そうなんですか じゃあ8万円のはなんていうんですか」
「えっ 8万円・・・そんな中途半端なのは売ってない」
「本当ですか?」
「ほ 本当だ! もし売ってても買ってはならん」
「わかりました でも なぜ買ってはいけないんですか」
「バイオリンと呼んでいいのかフィドルど呼んでいいのか分からんようになるからじゃ」
「・・・わかりました 先生」
「それで 弾き方もちょっと違う」
「弾き方がちがうのですか」
「そうじゃ バイオリンは ターラーリラ トゥルーリラ と歌うように弾くのだが フィドルは ツィー ツツ ツィー と踊るように弾くのじゃ」
「へえ バイオリンは歌う フィドルは踊る ですか」
「おお そうじゃ」
「先生はどっちがすきなんですか」
「ワシか ワシは 踊る かな・・・こんな感じでフィドルったりして・・ツィー ツツ ツィー・ツィー ツツ ツィー・ツィー ツツ ツィー・ツィー・ツィー・・・♪
あははは 楽しいわい ツィー・ツィー ツツ ツィー・・・・・・ツィー・ツィー・・・」
「先生 あっ 先生 どこへ行くんですか 帰ってきてくださいよ」

「・・ツィー・ツィー・・」
「あ 先生 帰ってきた」
「それでな」
「あ はい 切り替えが早いですね」
「そう ワシは単純じゃからな・・・・ほっとけっ」
「すみません」
「バイオリンはな」
「はい バイオリンは」
「バイオリンは 時には優雅に そして時にうら悲しく歌うんじゃよ」
「はい」
「秋の日の ヴィオロンの ため息の・・」
「先生 なんですか ヴィオロン て」
「続きは このページじゃ・・秋の日の ヴィオロンの ため息の 身にしみて ひたぶるに・・・」
そもそも フィドルとは・・・