阮咸
ルアンシェン/げんかん Ruanxian
中国の竹林七賢人のひとりである「阮咸」が愛用した楽器で、そのまま楽器の名前になっている。 月琴と似た丸い胴が特徴だけど、阮咸は棹(ネック)が長い。
阮咸という名前の由来
もともとは人の名前
竹林七賢人とは、阮籍・嵆康・山濤・向秀・劉伶・阮咸・王戎の七人を指す。
その中のひとり阮咸が愛用していたのが、この弦楽器。ここから、この楽器を阮咸と呼ぶようになった。 ただし、現在中国では単に
阮 ruan
だけで この楽器を表すようだ。
この楽器を時として「琵琶」と称することもあるようだが、中国の弦楽器の総称としてなら琵琶でよいが、現在の琵琶とは系列が違うようだ。
古代より伝統的な楽器であるが、現在では西洋の楽器ファミリーに倣ってか、アルト、テナー、ベースにあたる
小阮、中阮、大阮
など大小さまざまな阮咸が作られている
中国の楽器:
三弦(サンシェン)
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月琴
(ユエチン)
私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten