セタール
Setar
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setarの「se」は「3」、「tar」は「弦」を意味する。つまり「3弦」であるが、後に1本の弦が追加されて4弦の楽器になった。
フレットはガットを巻きつけてあり位置を変えることもできる。
フレットの位置をよく見ると、いわゆる平均律の様に並んでいない。飛び飛びで間隔もちょっと違う。独自の音律なのだろう。
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弦は金属で張りが弱いので、金属独特のギンギンした雑音を伴い、音程はゆらぐ。
押さえた弦を横方向に押し上げて音程を変える・・・ギターでいうチョーキング・・を多用するので、さらにゆらぐ。
この「ゆらぎ」、言い換えれば不安定な音であるが、日本人にとってどこか異教の地を連想さる音である。
怪しげであり、突然何かビックリするような事が起こりそうな予感をさせる音でもある。怪しげな音は、西アジア独特の音律のせいなのかもしれない。
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私家版 楽器事典 / 楽器図鑑 gakki jiten
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