トンバク
Tombak
花瓶ではない。トンバクは、ペルシャ(現在のイラン)の楽器。
俗にいうゴブレット型の太鼓で、同じくペルシャのダルブッカと似ているが、トンバクは胴体は木でできている。
膝の上で抱えて、まるでピアノを弾くように指先で叩く。端っこのあたりを叩くと高い音、中ほどを叩くと低い音が出る。高い音は「トントン」という音がして、低い音は「バクバク」という音がするのだ。
ザルブ(zarb)とも。
このような形のドラムは、総称して「ゴブレットドラム goblet drum」とか「チャリスドラム chalice drum」呼ばれている。
「ゴブレット」も「チャリス」も脚がついた杯のこと、ようするにワイングラスみたいな形のやつだ。 チャリスというのは、あまり聞きなれないが漢字で「聖爵」と表されているが、正教会の聖体礼儀において用いられる金属製の杯。
ダルブッカ
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ジャンベ
私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten