楽器事典 楽器の名前一覧
テナー・バルブ・トロンボーン Tenor valve trombone
アドルフ・サックスのトロンボーン Adolphe Sax trombone 人の生き血を吸う吸血軟体動物というようなデザイン。
なんでこれがトロンボーンやねん。
車のボンネットを開けてみて、現れたのがこのグネグネトロンボーンだったとしても、だれもおかしいとは思わない。 7気筒のガソリンエンジンというところか。 複雑に絡み合ったエキゾーストパイプは高性能エンジンの象徴か。

この楽器を作ったのはトヨタでもなくホンダでもなくフェラーリでもない。サクソフォンの製作で有名なアドルフサックスが作った金管楽器。

普及している一般的なスライド式のトロンボーンはU字形の管を7箇所の位置に伸ばして音程を調節するようにできている。 それならば、バルブで7本の長さの管を切り替えればいいという発想からうまれた。
ピストンは6個しかないが、何も押さえない場合を含めると7種類の管を制御できる。
グネグネと複雑にパイプがからみ合っているのだけど、案外とバルブの構造は簡単。
バルブは横道にそれるか、まっすぐに行くかの2通りの選択になる。 2つ、または3つのピストンバルブを押さえ込むことはなく、いつもどれか1つだけ。 どのバルブも押さえなかったら、ひたすらまっすぐに進んでいく。

トロンボーン | ダブルベル・ユーフォニアム

ジャッゾフォン

アドルフ・サックス

私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten