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人の生き血を吸う吸血軟体動物というようなデザイン。
なんでこれがトロンボーンやねん。
車のボンネットを開けてみて、現れたのがこのグネグネトロンボーンだったとしても、だれもおかしいとは思わない。
7気筒のガソリンエンジンというところか。
複雑に絡み合ったエキゾーストパイプは高性能エンジンの象徴か。
この楽器を作ったのはトヨタでもなくホンダでもなくフェラーリでもない。サクソフォンの製作で有名なアドルフサックスが作った金管楽器。
普及している一般的なスライド式のトロンボーンはU字形の管を7箇所の位置に伸ばして音程を調節するようにできている。
それならば、バルブで7本の長さの管を切り替えればいいという発想からうまれた。
ピストンは6個しかないが、何も押さえない場合を含めると7種類の管を制御できる。
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