楽器辞典 名前一覧
ストロー バイオリン Stroh Violin
ストロー バイオリン

まだ高機能な録音機器が無かった時代。蓄音機に録音するのに大きな音で指向性の強い楽器が必要だった。その要求に応えたのがこのストローバイオリン。
共鳴胴の代わりに缶詰の蓋のようなアルミ板を使っている。拡声のためのホーンはなぜかカッコイイ(もしくは、とってもカッコ悪い。
ネックの中程に魚の胸びれのような突起が付いているが、これは、いわゆる「普通のバイオリン」のボディの肩の部分にあたる。 「普通のバイオリン」を弾くバイオリニストが持ち変えても演奏に違和感が無いようにしたのだろう。

管がついているので飲み物を飲む時に使うストローのことかと思ってしまいそうだが straw ではなく stroh だ。 イギリスのオーグスタス・ストローという人が考案し、その息子さんのチャールズが製造を始めた(1901年)。
ストローバイオリン

ストロー・ビオル | キット