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ウード
アラブ諸国で用いられている撥弦楽器。アラビア語で「木」を意味する。ペルシア起源と考えられ、7世紀には中近東で広く使用されていた。
9世紀にイベリア半島に導入され、西洋のリュートの原型となる。
一般的な形態は、洋ナシ型の共鳴胴と、フレットのない、糸蔵が後方に折れた棹からなり、胴の中央部には透(すかし)彫りのついた響孔、その下方に木板やべっこうの撥面をもつ。
この形態は、同じ西アジア起源とされている琵琶と共通する。地域によって弦の数は異なるが、8〜14本の弦が2本ずつ同音調律されている場合が多い(たとえばエジプトではG3―A3―D4―G4―C5など)。独奏、合奏、歌の伴奏用に使われるが、フレットがないため微小音程を表出しやすい一方、持続音を出しにくいので、細かい装飾音をつけたり、トレモロ奏法を用いたりして単旋律を奏する。
(Yahoo百科事典より)
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