楽器一覧(パーカッション)
サプカイア・アゴゴ
Sapucaia Agogo / Agogo de Sapucaia

ブラジルの サプカイア・アゴゴ Sapucaia Agogo
サプカイアというのは、ブラジルのアマゾンあたりに分布している大きな樹。床板や家具に使われるようだけど、蓋がついたような丸っこい実がなる。中身のナッツは食用で、その殻を使ったのが サプカイア・アゴゴ。大小で音が違うので都合がいい。叩くと乾いた感じのいい音がする。
ヒョウタンやマラカ、そしてサプカイアの実、中南米にはパーカッション作りにはありがたい植物がいろいろあるもんだ。

サプカイア・アゴゴ

サプカイアの実 sapucaia nuts
サプカイア ナッツ
サプカイアは、サガリバナ科サプカイア属の総称。中南米の熱帯地方に多く、50種類ほどある。

幹は木材として良質で家具や床に使われる。
6花片の花が咲き、果実は堅い木質で大きいものではバレーボールほどのサイズになる。果実の殻を楽器として使う場合は上述の打楽器や、皮を張ってドラムにする。
種は脂肪分に富み食用となる。石鹸や灯油としても使われるという。
猿のツボ
猿を捕まえるのに、壺の中に金平糖を入れておくというのがある。猿が壷に手を突っ込んで金平糖掴んで取ろうとするのだけど、中で掴んでいるので手が壷から抜けなくなって、あたふたとしているうちに、捕まえる、というもの。
ところで、ブラジルのサプカイアの木の実。英語では、 モンキー・ポット Monkey pot とも呼ぶようだ。猿の壺だ。 猿が中身のナッツを食べようとして手を入れる。ナッツを掴むと手はグーの形になって抜けなくなってしまうってな具合かな。うまくいかないのは実は自分のせいなんだとか、教訓を含んだ話に続くのかどうかは知らないけれど、似た話はあるもんだ。

Sapucaia Agogo を演奏しているミュージシャン
大小2個の「サプカイアナッツの殻」は音程が異なる

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私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten