楽器一覧
ケーン Khene

ケーンはラオスやタイの楽器。
金属製のリードが音源で竹や葦などの筒によって共鳴させる笙(しょう)の仲間。このとても珍しい構造の楽器はラオス・タイ・ベトマムあたり ・・アジア大陸の南東部・・ が発祥の地だと思われ、ケーンもそのルーツのひとつ。
管は2列に並んでおり、6列12本が標準。50センチメートルくらいの長さのものから、大きなものは2メートルほどもある。

日本の笙は中国を経由し、雅楽などで使われており一般民衆には浸透していないが、東南アジアにあるこれらの仲間は大衆音楽の楽器として活躍している。


ラオスの伝説
Wikipedia(英語版)にケーンの誕生伝説が載っていたので紹介。 森を散歩している女性が、Garawek bird (サイチョウのことかな?)の鳴き声に見せられ、その声がする楽器を作ろうとしたのが楽器製作の発端だと。

彼女は、あらゆるものを叩いてみたり、弦を風になびかせて音を出す方法も考えたようだが、竹の筒に葦の筒を差し込む方法を考えだした。この方法だととても美しい音が出る。
その美しい音は王様も気に入るに違いないと思い、もっともっといい音がでるように改善しつづけた。

彼女は、王様に新開発楽器を聴いていただく機会を与えられ、王様の前で演奏。
だけど王様は「まあまあだね」としか意見をいただけなかった。 それにくじけず「それではもう一度」と別の曲を演奏。すると王様は 「今度はとても良かったぞ」と言ってくださった。
ケーンというのは「より良い」という意味があるようで。 彼女はこの楽器をケーンと名付づけた。

ラオスのケーン khene
ラオスのケーン
金属の小片(リード)が振動して音を出す。ハーモニカやアコーディオンと同じリード楽器との一般説明はよくあるが、これらの西洋楽器とはリードの取り付け方がちょと違う。笙の仲間のリードは、ひとつのリードに息を入れても吸い込んでも同じ音程の音が出る。

日本の笙はケーンと形状は違うが、アジア大陸・東南の楽器が中国を経由して伝わった。両手で挟み込んで演奏するスタイルは共通だ。
オーボエのリード素材 丸棒 ケーン 上述「ラオスの伝説」とは異なるのですが・・・・。
オーボエのリードの素材(葦の丸棒)もケーンという。つづりは Cane で、もともとイネ科の植物(イネ・葦・竹など)全体のことを指す言葉ようだ。
さて、ラオスのケーンはつづりが違えど、材料は葦とか竹で同じ名称。なにか関係あるのかな。同じ語源ではないのかと調べてみた・・・Cannon , Kannon はギリシャ語で葦のことだと分かったくらいで、残念ながらそれ以上は不明。
ちなみに、カメラやプリンターで有名なメーカー CANON は、観音様から導いた社名だということで イネ科植物とは無関係。

  日本の笙

私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten