楽器一覧(弦鳴楽器)
コブズ(コビズ) Kobyz
カザフスタンの楽器:コブズ/kobyz
コブズはカザフスタンの弦楽器。 胴の細い部分を膝に挟んで弾く。 木をくりぬいて、ブリッジの部分に音響用の皮を張ってあり、インドのサリンダや ネパールのサーランギと とてもよく似た作りをしている。 これらは、コブスと同じ祖先を持つ楽器だろうね。
サリンダ | サーランギ カザフスタンの楽器


モダン・コブズ
モダン・コブズ
おそらくバイオリンを参考にしたのだろう、モダン・コブズとでも言うべき、新しいデザインのコブズがある。

共鳴胴は肩幅が広くてお尻が小さい。これは、脚に挾んで演奏するためだろう。バイオリンは『あご当て』が付いてるが、新型コブズは『あし当て』が付いている。 f字孔があって弦も4本であり、まさにバイオリンにならっている。弓もバイオリンの弓のようだ。バイオリンの弓は性能がよく、量産されているので入手はたやすいはずだからね。
こうなると、コブズはバイオリンになってしまったか・・・いや、伝統的な部分はコブズである。コブズには指板が無い。モダンになっても伝統的コブズは活きている。 弦はネックから数センチはなれていて浮かんだ状態で取り付けられている。 弦を指板に押さえこむのではなく弦と弦の間に指を入れて横方向に押さえる。この方法は特別な演奏方法ではなくアジアの弓奏楽器ではよくある奏法だ。

私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten