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ハンド クラップ Hand clap

幸せなら手をたたこう ・・パン・パン ・・
これが ハンドクラップ であるが、別に幸せでなくても手を叩いてもよい。日本語で言うなら手拍子(てびょうし)である。
手拍子と拍手(はくしゅ)は違う。 手拍子はリズムに乗せて打つわけで、拍手はランダムだ。

ちなみに、拍手は拍手でも ゆっくりと手をたたくことを欧米では Slow Handclap といって「不満や退屈を表わす観客の表現」なんだと。

ハンドクラップ Hand clap

手拍子といえばこんな唄もあった。
森の木陰で ドンジャラホイ シャンシャン 手拍子 足拍子・・・・
この唄は、パラオ原住民のことを歌った「土人のお祭り」というのが原作らしい。「森の木陰で・・」ではなく「椰子の木陰で・・」だったんだと。 いつの間にか、日本のお祭りを想像させる唄になっている。

話は変わって、私が若いころ(1980年より前かな)歓迎会やら新年会では、先輩のおじさん達が手拍子をたたきながら、そして全員がそろって手を打ちながらこんな唄を歌っていた。 カラオケなんて無い時代だ。
○○○○好きな虫 何ちゅう虫 頭ツンツルテンで目がひとつ ・・・とか
正月や 正月そうそうやりたがる 娘もしたがるカルタ取り ・・・とか
ひとつ出たホイのよさホイのホイ ひとり娘とやるときは ・・・などなど
下品で卑猥な歌詞のオンパレードである。SEX を歌っていて言葉は下品ではあるのだけれども、何かほら、アッサリとしてて、笑いとばしてて、大袈裟に言うならば清々しいのよね。違うかな。
この時の伴奏が「手拍子」である、1拍目と3拍目にたたく。これら猥歌は、「4拍子系の3連符で、分解すると12ビート*」だ。歌っている本人は 12ビートなんて分かっちゃいなくても、このリズムは手拍子に乗りやすい。 1拍目と3拍目にたたいて、2拍目と4拍目の隙間は手をこすり合わせるのである。
こんな宴会のなかで、突然 3拍子系の唄を歌い出すおじさんもいたりしてね。例えば ・・・
知床の岬に ハマナスの咲くころ ・・・てな具合で「知床旅情」を歌い出すと、手拍子がバラバラになる。「蛍の光」「仰げば尊し」「早春賦」「惜別の歌」「星影のワルツ」など、心に染み入る楽曲に馴染んではいるものの、おじさん達は4拍子と3拍子の区別がつかない。

そして、また話は変わって。
ビートルズもハンドクラップを採用している。 1963年の『I Want To Hold Your Hand』、1968年の『Ob-La-Di, Ob-La-Da』なんかにね。

さらに、話は変わる。
・・・ 知らぬ同士が 小皿叩いて チャンチキおけさ ・・・・
というわけで、手拍子ではなく、小皿をたたくのもありだ。
平民は酒の席でのパーカッションは小皿であるが、平安時代の高貴は人たちは違った。 公家の位の高い人が持つ笏(しゃく)というのがあって、正装である束帯(そくたい)を着る時は、手に持つという習慣になっていたらしい。 高貴な人でも酒の席では羽目をはずすようで、この威厳のある笏を叩いてクラップにして騒いだそうだ。で、そんなこんなで、 笏拍子(しゃくびょうし) という名を与えられ、雅楽の打物になったとか。


* 4拍子系の3連符
関西にお住まいの方ならご存知と思うが「関西電気保安協会」のテレビコマーシャルの歌(サウンドロゴというらしい)で 「♪かんさい でんき ほ〜あんきょ〜かい 」 と、少々 オトボケなコーラスが入る。 あれは「4拍子系の3連符」なのだ。 いただいたタオルに印刷されている楽譜 を見てちょっと感動。そして少し笑える。



私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
がっきじてん