楽器一覧
シュルティ ボックス Shruti box
シュルティボックス shruti box
インドで使われている楽器。同じくインドでよく使われているハーモニウムから白黒鍵盤を取っ払ったような構造。
持ち運ぶ時はカバン(アタッシュケースみたい)だ。基本的な構造はリードオルガンやハーモニウムと同じフリー・リードの気鳴楽器で、空気穴の蓋を開けた部分だけ音が出る。 鳴らしたい音は演奏前に蓋を開けておく。そして、合奏の時には同じ音を延々と鳴らし続ける。

低音を鳴らし続けるのはドローンといって、これはインド特有ではなく、ヨーロッパで普及しているバグパイプでは楽器そのものにドローン音が出る機能が備わっている。

このイラストのシュルティ ボックスは西洋音階で1オクターブが出るようになっていて、よく見るとピアノやオルガンの並び方と同じだ。低い方の「ド」の蓋を開けているので、蛇腹をヒコヒコ動かすと「ド」の音がいつまでも鳴り続ける。 もちろん複数の蓋をあければ複数の音が出る。

シュルティボックスを演奏する女性
合奏では低音を鳴らし続けるドローンとして使われるが、単体で歌の伴奏として演奏することもある。
ハーモニウム

私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten