私家版楽器図鑑/楽器の名前
クラビコード clavichord
知りたい楽器の名前
鍵盤の奥に取りつけた金属片が弦を突き上げると、弦が少し持ち上がって金属片と弦の支点との間が振動する。
弦は片側に布などを 巻いて振動しないようにしてある。弦は、金属片と弦が接触している部分だけが振動する。
(がっきじてん)
クラビコードは、ヨーロッパのルネサンス、バロック時代に活躍した楽器で非常に人気があった。
ただし、演奏会に使われるほどの音量や音域がなかったため、家庭内で楽しむことが多く、作曲などの楽器としても使われていたようだ。
クラビネット
Clavinet
クラビネットを演奏して歌うスティービー・ワンダー
クラビネットは、クラビコードを電気仕掛けにしたもの。
エレクトリック・ギターなどに使っているのと同様のピックアップで音を拾い、ボリュームや音質などによる電気的加工を可能にしている。
見た目は電子キーボードであるが、音源は弦の振動なので電子楽器ではなく電気楽器ということになる。
スティービー・ワンダーは、1972年に録音した楽曲「迷信 (Superstition)」にクラビネットを使用した。
上のイラストは ホーナー社の clavinet D6 という機種。
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