ガイゲンヴェルク
(バイオリン・ピアノ)
Geigenwerk
ガイゲンヴェルクは、1600年代に作られた珍しい楽器。ハーディーガーディーのように弦をこすって音を出す楽器だが、鍵盤のインターフェイスを取り付けてある。
弦をこする鍵盤楽器ということで「ボウド.クラヴィア bowed clavier」「バイオリン・ピアノ violin piano」という名前でも呼ばれた。
独創的で画期的な構造。たくさんの音を同時に鳴らすことができるので「弦楽四重奏を模倣できる」とも云われながら楽器としては成功しなかった。
ヴィオラ・オルガニスタ
viola organista
ガイゲンヴェルクが登場する100年以上も前に、なんと レオナルド・ダ・ヴィンチは 同様の楽器を考案していた。
ヴィオラ・オルガニスタと呼ばれるこの考案楽器は鍵盤のキーを押すことで弦を選択するようになっているいるが摩擦ベルトを使用(円盤ではなく)して個々の弦を振動させる方法だ。
ヴィオラ・オルガニスタは、当時実際に作られたかどうかは判っていない。
レオナルド・ダ・ヴィンチの手記より
プーリーによって摩擦ベルト回り、弦に掛かるようになっている。右のボタンの様なものは鍵盤に相当するものだろう。
おそらく、ボタン鍵盤を押さえることによって、弦が摩擦ベルトに触れる様な構造なんだろうな。
私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
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