楽器図鑑/楽器の名前
朝鮮/韓国の楽器。奚琴(ヘグム/けいきん)
小奚琴(ソヘグム)は1960年代に考案された、4本の弦がある近代化された弦楽器。
奚(けい)は、4世紀前後から中国の北部、モンゴル高原あたりに住んでいた遊牧民族。奚琴は、奚により作られた弓奏楽器であるという。
だから、奚琴は朝鮮半島固有の名称ではなく、朝鮮では伝統的に奚琴という名前を使っているわけだ。
丸い胴の横腹から棒が出ていて、指板がない構造。この弦楽器の系統は中国の二胡や京胡はもちろん、南の国々にも存在する。
東南アジアでは、カンボジアのトロ、ベトナムのダン・ニー、タイのソウなどがその例だ。
奚琴/ヘグム/けいきん