楽器辞典/楽器の名前
大正琴
大正琴は日本で商品化された楽器。
機械式のタイプライターにヒントを得たということで、なるほどタイプライター式のキーがついており、
ピアノやオルガンと同じようにハ長調で白鍵と黒鍵が配置されている。
右の方へ行くほど間隔が狭くなってしまうのは音程を変化させる弦の物理的性質からして致し方のないところ。
数本のスチール弦が張ってあるが、総て同じ音程である(オクターブ違いの弦を含めている)。
総て同じ高さの音にチューニングしても、それぞれの弦はごくわずか音程が狂うし、音色だって微妙に違う。
数本の弦をまとめてはじくので、はじかれるタイミングも完全に同時ではない。このわずかな音の狂いや時間差が大正琴が大正琴たる由縁の独特の音となる。
世界の楽器 楽器の名前
(がっきじてん)