テポナストリ
Teponaztli
本体を叩くのではくて、スリットの入った「舌」の部分を叩く。
なので、トング・ドラム(tongue drum)と呼ぶことにしよう。
よくスリット・ドラムと表現されている場合があるが、ちょっと違う。スリットドラムは日本でいえば木魚に代表されるが、木魚は本体をたたくのでスリットは「サウンドホール」の役目をはたしている。「音板」を形作るための切れ目ではない。
トングドラムは世界中にあるようだけど、テポナストリはグアテマラの楽器。音程は正しくないにしても音の高低はちゃんとでる。少し滑稽で、とぼけた感じの音。暑い日は涼しげで、寒い時は温かい音。ほのぼの系の音。
2個、3個と並べて演奏するとたくさんの種類の音がでる。
メキシコのトングドラムはデザインが違うけど、やはりテポナストリと呼ぶようだ。
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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