楽器図鑑/世界の楽器/中国の打楽器
雲鑼/ユンルオ/うんら
金属の打楽器。
雲鑼はいくつもの音違うゴング(どら)が順に並べられた打楽器。
縦横に3個ずつ、最上列中央の上にさらに1個、計10個の鉦(かね)をフレームの枠の中に吊ってある。ただしもっと数の多いものもある。
木製の小槌で打ち鳴らす。
明楽(みんがく)、清楽(しんがく)に用いられた。
中国では初め、吊り下げ型の鉦(しょう)が軍楽に用いられたが、6世紀ごろ西方から薄手の鑼(ら)が伝わり、鉦より普及した。
鑼は仏教、道教、チベット仏教(ラマ教)などの寺院の儀礼に用いられるようになったほか、京劇にも取り入れられ、場面に応じて異なる大きさ、音色のものが使い分けられる。
また、厚みの異なる10個の鑼を木枠に垂直配置したゴング・チャイムを雲鑼(うんら)という。
雲鑼/ユンルオ
(世界の楽器)