ウツボカズラ(靫葛)は葉がつぼ型に変形し虫を捕まえて食ってしまう。
サクソフォンを見るたびにこの食虫植物を思い浮かべてしまうのは私だけではあるまい。
ウツボカズラはサキソフォンのように大きくはないのだけど。
以下はYahoo!百科事典より引用
:
2012年 当時の文面を記載させていただいております。
【靭葛】
pitcher-plant
[学名:Nepenthes]
ウツボカズラ科ネペンテス属の総称。属名はギリシア語のne(無)とpenthos(憂い)とからなる。
温室植物として利用され、食虫植物として有名。多くはつる性で地生種、着生種のほか直立性のものもあり、走出枝は分枝する。
葉の中央脈は伸長してつるとなり、その先端が膨らんで捕虫袋をつくり、蓋(ふた)をつける。
袋の形態、色彩は分類の要素となり、蓋の形態、つき方は、小形のもの、半開性、直立性のものなど種々である。雌雄異株。
花は総状花序または円錐(えんすい)状総状花序をつくり、花弁はなく、内面に蜜腺(みつせん)をもつ。
果(さくか)は紡錘形または卵形で乾くと裂開する。
種子は糸状。捕虫袋の口部内壁に蜜腺があり、袋内にタンパク分解酵素や酸を分泌し、分泌液やバクテリアの働きで、入り込んだ虫体やタンパクを分解、吸収同化する。
栽培には高温多湿を好むものが多く、18℃以上、湿度90%以上がよい。
繁殖は普通は挿木により、葉を1枚つけ節間中央部で切り、ミズゴケに挿す。
芽は葉腋(ようえき)のやや上方にあり、そこ以外からは不定芽を発生せず、芽のない穂木では発根しても伸長しないので注意を要する。
ボルネオ島を中心としたインド洋季節風地帯で、年降水量が2000ミリメートル以上の地域に分布し、65種が知られる。
海辺に生育するものから、ビエイラルディのように、標高3250メートルあたりに生育するものまである。
日本には多くの種類が導入され、代表種であるウツボカズラN. raffesiana L.や、ヒョウタンウツボカズラN. hybrid Mastなどが一般に普及し、後者は低温にも耐え、着袋もよく人気がある。