
バイオリン
Violin
秋の日の ヴィオロンの ためいきの
身にしみて ひたぶるに うら悲し
鐘のおとに 胸ふたぎ 色かへて 涙ぐむ
過ぎし日の おもひでや
げにわれは うらぶれて こゝかしこ
さだめなく とび散らふ 落葉かな
(Paul Verlaine)
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音の良し悪しなんてのは単純に判断できるものではなくて、10万円のバイオリンと1億円のバイオリンとどっちがいい音かなんてのは分からない。
音質が違うかもしれないけれども、それは個性であって「重圧な音」と「軽い音」なら重圧な音がいいというわけではないだろう。
「よく響く音」が「あまり響かない音」より優れていることでもない。いい音と悪い音は理屈から発生するものではない。「いい音だな」と感じる音が
いい音なんだ・・・だろ。
そういえばワインも同じかもしれない。
値段の高いワインはそのワインが持つ味の個性があって、その個性をもってして良いワインだ高いワインだと決めているのではないのかな。
コンビニで売ってるワインだって立派に個性があっておいしいかまずいかは値段じゃないしブランドでもない。
ストラディバリの作ったストラディバリウスというバイオリンは何億円もの値がつくことがあるらしい。こうなるともはや楽器ではない。
安物の中国製バイオリンで感動させる音を出すことができるのが本物のプロ・・・バイオリニストじゃないのかよと、貧乏人の私は主張するのだがいかがなものだろう。
私家版 楽器事典 楽器図鑑
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