バルトロメオ・クリストフォリ (Bartolomeo Cristofori )
イタリアの楽器製作家。
チェンバロ(ハープシコード)の有能な製作家であり、後年はピアノの開発・製作に力を注いだ。
そもそも楽器を発明するという言い回しがおかしな表現なのだけれど、クリストフォリがピアノを発明しというのが定説になっている。
弦を鍵盤の機構で叩いて音を出すという発想はクリストフォリがピアノを作る前からあって、あれこれと試作がこころみられたらしいが、楽器として完成するに至らなかった。
クリストフォリは、ハンマーアクション(弦を叩く機構)は弦を打った直後にハンマーが元の位置に戻ること、響きを止めるダンパー装置を付けたを付けたことにより「鍵盤操作の打弦楽器」として完成させたのである。
この楽器に「大きな音も出るし小さな音もでるチェンバロ」という名を付けた。鍵盤を強く叩くと強い音、弱く叩くと弱い音。これがこの楽器の最大の特徴なんだね。
ハンマー:クリストフォリの完成した段階のピアノにおいては、ハンマー・ヘッドは紙で作られ、環状のコイルに巻いて糊で止め、弦と接触する部分を細長い革片で覆ったものである。
チェンバロ製作家で研究者でもあるデンツィル・レイトは、このようなハンマーは15世紀の紙製のオルガン管の技術に由来しているとしている]。
紙を使うことによってハンマーを柔らかくし、弦との接触面を広くとって、弦の低倍音の響きを豊かに得ることができた。
後の18世紀のピアノでは、木のヘッドに柔らかい革をかぶせることで、また19世紀半ば以降には、木の芯に分厚い圧縮フェルトの層を重ねることで、同様に柔らかさを追求している。
(Wikipediaより引用)