楽器一覧(弦鳴楽器)
トンコリ
トンコリ
トンコリはアイヌの伝統的な弦楽器。
5本弦が標準で、動物の腱などを利用していたようだが、現在では絹糸などを使う。指板やフレットは無く、5本の弦すべてを開放弦ではじく。肩に寄り添わせ、ほぼ垂直に立てて演奏するのが基本姿勢であるが、新しい演奏者はギターを持つように(赤ん坊を抱くように)斜めに持つ。
各部の名称は「頭」「首」「耳」などと呼び、これらは、他の楽器でも似た言い回しだ。ちょっと違うのは小さなサウンドホールを「ヘソ」、弦を止めるサドル・ブリッジの部分は動物の毛皮が取り付けられており「陰毛」というらしい。

それにしても、この楽器はどこからやってきたのだろう。
日本の楽器は箏、三味線、尺八、篳篥、小鼓など、すべてが大陸から伝来したものであり、極論すれば日本ではオリジナルの楽器は生まれなかった。 樺太のトンコリはロシアからやってきたという考えもありそうだが、アジア大陸の東海岸沿いにはこれに類する楽器はなさそうである。 トンコリは機能的には劣るかもしれないが、楽器としては立派に完成されたものである。アイヌ民族が独自にこの楽器を作って演奏していたのであれば、東の果てで生まれたただひとつの楽器ではなかろうか。
トンコリの演奏


サハリン・北海道のトンコリ

トンコリは、樺太(サハリン)・北海道のアイヌ民族の伝統的な弦楽器。

アイヌの口琴



私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten