金属の表面処理
ステンレス・アルミニウム・黄銅などの金属では
強さ・硬さ・見映え・錆びの防止・吸着防止など意図した
品質にするために施す様々な処理。
熱処理、メッキ、塗装、コーティングなどがあるが、
ここでは表面の粗さを調整する処理方法を紹介しよう。
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バフ研磨
布や皮革などで作られた研磨輪研に磨剤をつけて回転させて磨く。
金属材料の表面が滑らかになり光沢が出る。
メッキを施した後、表面をピカピカにするためにもバフを使う。
ヘアライン加工
バフ研磨加工と似ているが、同じ方向に磨いていくことにより髪の毛のような流れ模
様をつけていく。
ある程度光沢が出るが、光が分散するため輝きすぎず微妙な高級感になる。
オーディオ機器などの表面パネルなどに使用される。
ショットブラスト/サンドブラスト
鉄の粉やガラスビーズを高速にぶつけて表面加工する。
また、精密なブラスト加工には微細なアルミナ系研磨剤を使う。
ぶつける方法はエアコンプレッサや遠心力など。
光沢感を押さえマット状(つや消し)になる。
梨地仕上(なしじしあげ)
磨きとは逆に果物の梨の表面の様にざらざらした状態にする加工。
ショットブラスト/サンドブラストなどにより加工した状態。
紙
情報を記録することにおいて、かつてこれ以上すぐれた媒体があっただろうか。
「文字」というデジタルな記録、「絵」というアナログな記録。
これらは何百年、いや千年を越えても消失せずにコンテンツを伝えることができているではないか。
さらには装飾・包装・建築・衛生にまで利用できる。
半導体の発明はすごいが「紙」がなければスペースシャトルは飛ばなかったしパソコンも存在しなかったにだろう。
そして、用便の後に尻をふくという文化(?)も無かったに違いない。
JISでいう紙は「有機繊維、植物繊維、その他の繊維を膠着(こうちゃく)させて製造したもの、又は木材パルプ、古紙等を原料として製造したもの」である。
ちなみに、膠着とは「動きがとれなくなる」とか「しっかりくっついて離れない」という意味。
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普通紙
木材を原料にしたパルプから機械を使って製造した、いわゆる洋紙であって、A4とかB4とかの形(大きさ)で上質紙・コピー用紙として市販されていることが多い。
また、レポート用紙やノートやなどに使われており表面に特殊な加工やコーティング処理はされていない。
画用紙
これも洋紙。ほんのり表面がざらざらとしているので鉛筆描きに適している。少し厚みがあって水を吸うので水彩絵の具で描くのにもよい。
デザイン用紙のサイズは事務用とは違う独自の規格がある。八切(242X303mm)・四切(348X425mm)・大全紙(545X727mm)など。
和紙
大昔(7世紀ごろらしい)に大陸から紙の製法が日本に伝わった。和紙は物づくりがうまい日本人によって日本固有に発展した。
テレビなどで紹介されているように手漉き(てすき)で作るというイメージのほうが強いが専用機でも生産されている。
強くて寿命が長いため紙幣にも使われており、なにより風合いが美しいのは大きな特徴。
3大ナチュラル・テクスチャを定義するならば「和紙」「石」「木目」ではなかろうか。