
シタール
Sitar
何か得体の知れない国にやってきて、見たことも無い建物、見たこともない服装の人々。
そこに神秘的なビャーンという音。
私たちはには(おそらく西洋に人も)何か起こりそうな不安と予感。だけどこの先何が起こるのか知りたくなる音。独特の音色。
勝手に神秘的という観念があるのだが、インド人にとってはどうなのだろうか。
弾き方はギターでいうチョーキング(弦をフレット上で押さえたまま弦と直角方向にスライドさせる)を多様する。私はシタールを弾いたことがないが、
弦の張りが弱くしてあるようだ。弦の張りが弱いと音程が不安定なのだけれどもさらにチョーキングは音程が固定されていないのでさらに不安定。
音程が不安定というのは、決して旋律の奏で方として悪いということはではない。音程が合うツボがちゃんとしていたらその前後はクネクネでもよい。
ピアノやマリンバのように、固定された音をデジタル的に移動するのではなく、音から音への間はいつも滑らかでアナログ的だ。

私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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