スーザが活躍した頃のスーザフォンは、ベルが上向きだった。
ヘリコンというという楽器を元に改良を加えたのがスーザフォンなんだけれども、スーザは「ベルは上向きにすべし」としていた。
この上向き金管ラッパは奏者には不評で、別名「雨受け(Rain catcher)」とかいうニックネームも付いてしまった。
スーザはこの不名誉を知ってか知らずか、スーザフォンのベルは上を向いておらねばならぬと頑固一徹であったらしい。
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ベルが上向きのスーザフォン
当時、録音という技術が発達したこともあって、マイクロフォンに向かって音を出すためにもベルは前向きのほうがよいので、スーザ本人が亡くなると、さっそくベルを前向きにしたものが現れ、現在の形がスーザフォンとなった。
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