楽器一覧(弦鳴楽器)
キタラ Cithara / Kithara
キタラ Cithara / kithara
古代ギリシャの竪琴(たてごと)。ギターの語源になった弦楽器。
(このイラストは壷に描かれた絵を転写させていただいた)
いわゆる「竪琴」という日本語は便利なもので、「リラ」とか「弓型ハープ」とか「フォルミンクス」、この「キタラ」とかを区別することなく、このての楽器を「たてごと」として弦楽器の分類範疇におさめてしまう。
でもまあ、色んな長い歴史があって、地域での言語で呼び名も違うし、演奏する民族やもろもろでゴチャマゼになっているようだ。アポロンが持っている弦楽器は「リラ」であったり「キタラ」ったりする。 でも、竪琴といえばそれでいい。「ビルマの竪琴」も竪琴でよし。
ところで、リラは一般人(?)が音楽を楽しむので、キタラは職業楽人が使ったものらしい。キタラの共鳴胴から伸びている2本の柱は太めで時として共鳴胴と一体になっている。プレクトラム(ギターでいうピックのこと)で弦をはじいていたようだ。
ギリシャでは、キタラといえば現在のギターを表す名詞になっている。




私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten