笛子
ディーズ
笛子は中国の横笛。竹でできた普通の笛に見えるけど、笛子にはあれこれ特徴がある。
- 笛膜によるミルリトンの効果
- 唄口と指孔の間にある響穴に笛膜と呼ばれている薄い半透明の膜を貼り付ける。素材の名前は竹紙というくらいだから竹の皮でできてるんだろうな。この膜が振るえることによって「微妙なビリビリ音」が出る。
- 両端の穴が詰まってる
- 頭の部分の穴も先端の部分の穴もふさがれている。空気の出口はどこかというと、先端の近くに何個かの空気穴がある。
- 頭の端っこから唄口までが妙に長い
- 頭の端っこから息を吹き込む唄口までが長いのだけど、その理由は・・・・・さて。
ミルリトンというのは、膜を振動させてビリビリ音を出す仕組みのこと。
中国の笛子の大きな特徴はこのミルリトン効果を出すための笛膜であるが、韓国でも同じ構造を持った横笛があり 大笒(テグム/テーグム) と呼ばれている。
また、笛ではないけれども声を出して膜を振動させるカズーはミルリトンの仕組みそのものである。
さらに以外なところでは、アフリカのマリンバは共鳴器の瓢箪に穴を開けて、そこにクモの分泌物を貼りつけてミルリトンの効果を出すようになっている。
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葫芦絲(フルス)
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巴烏(バウー)
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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