テグムは韓国の笛。長さ80cmほどある大きな竹の横笛。
日本の尺八と姿かたちが似ている。似ているからちょっと違和感がある。
縦笛でなく横笛であることがその一つ。
もう一つは反対であること・・・何が反対かというと、竹の根本の方に吹き口がある。日本の尺八と同じ 真竹(韓国にも日本と同じマダケがあるのだと思う)の根本から切り取って笛にしてるんだけど、
一般的な発想(いい加減な発想だけど)とは逆で根本の根っこの近くに吹き口を開けてる。だから先に行くほど少し細くなってるね。
特別な仕掛けとして、吹き口と指穴の間には清孔と呼ばれる孔がある。ここに薄い膜を張って、ビリビリ感を加えた音にする。ちょうどカズーのような仕組み(ミルリトンを参照)。
先っちょのほうの離れた場所に孔が開いてる・・・韓国人は右手の小指が異常に長い・・・ということではなく、この孔はメロディを演奏するための指穴ではないので安心してほしい。
これは各楽器個体を制作した時のチューニングのための孔だ。だから位置は一定していない。
テグムは、大笒 であって、「笒」の一文字で笛を表すようだ。カタカナ表記ではテーグムとも。