私家版楽器図鑑/楽器の名前
知りたい楽器の名前
ウード,アルウード
ちょっと見ただけではリュート(Lute)と区別がつきにくいが、ウードにはフレットがない。
フレットがないため音の高さは自由になる。西洋音楽は半音を含めて12音階だが、アラブの音楽ではもっと細く「4分の1音」「8分の1音」などの音程もあるようだ。
アラビア語で正しくはアル・ウード(al'ud)で ud は「木」の意味を持つ。 al'ud が lute の語源であり、このウードがリュートという名前になりヨーロッパで演奏されるようになった。
さらに、ウードよりもっと古くはササン朝ペルシャの時代のバルバトという楽器がその祖先だという。
ウド/ウード
アラブ諸国で用いられている撥弦楽器(はつげんがっき)。アラビア語で「木」を意味する。ペルシア起源と考えられ、7世紀には中近東で広く使用されていた。
9世紀にイベリア半島に導入され、西洋のリュートの原型となる。
一般的な形態は、洋ナシ型の共鳴胴と、フレットのない、糸蔵が後方に折れた棹からなり、胴の中央部には透(すかし)彫りのついた響孔、その下方に木板やべっこうの撥面をもつ。
この形態は、同じ西アジア起源とされている琵琶(びわ)(ただしフレットなし)と共通する。
Yahoo百科事典より引用