楽器辞典 バージナル/ヴァージナル
バージナル
バージナル
Virginal
16〜18世紀頃のヨーロッパ
で使われた鍵盤楽器。 チェンバロ、スピネット、そしてこのバージナル。すべて鍵盤のアクションで弦をはじく。 ”ジョン ジョン・・ギョンギョン・・”という何かこう・・・シャリシャリとした音質はこれらの楽器に共通でよく似ている。
イギリス、フランス、イタリア、オランダ、ドイツ・・・大きさや形はちがうものの、ヨーロッパの各地でこの構造の楽器が作られて呼び名も様々。 イギリスでは長方形の胴を持つこの楽器をバージナルと呼んでいる。
ダブル・バージナル
小さな楽器を本体内に組み込んだバージナルもあり、
ダブルバージナル double virginal
とか
母子バージナル mother and child virginal
などと呼ばれている。
机の引き出しと同じ構造で、「母」にあたる楽器の中に「子」の楽器が収められている。「子」は、取り外すことができ、単独で演奏できるだけでなく上にのせて母子合体して2段鍵盤として演奏も可能だ。