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オーボエ Oboe
オーボエ
オーボエは2枚のリード(ダブルリード)の木管楽器。
オーケストラではよく使われ、安定した音程であるためオーケストラ全体の音合わせにはオーボエのAの音を基準にすることが多い。
軽音楽やポピュラー音楽でははあまり使われていない。とても演奏が難しい楽器の一つとされる。

オーボエの祖先はショームという楽器で、17世紀中頃にフランスのオットテールなどによって改良されたもの。 そのころのオーボエ(バロック・オーボエ)はこんな複雑なキーシステムは無かったが、19世紀にフランスでコンセルバトワール式といわれるキーシステムが採用され、現在のオーボエが完成した。 オーボー とも呼ばれる。


同属楽器に バリトン・オーボエ があり、これはオーボエに比べて2倍ほどの長さがあり、1オクターブ低い音が出る。

この楽器はカタカナで「オーボエ」または「オーボー」と表記される。oboe がなぜこの表記になったかを調べてみた。
大吠(オーボエ)
ダブルリードの楽器というのは大きな音が出る。
オーボエは、名前の由来からして「大きな音がする木」なんだね。オーボエはフランス語の「haut bois」が変化したもので英語の「high wood」。 高い木だ。この場合の「高い」は「大きな」という意味。 で、つまり、オーボエは「大吠」というわけ。

横暴(オーボー)
世界一難しい管楽器としてギネスブックに載るほどやっかいな楽器。
吹いても簡単にならない。鳴ったとしても運指がとても難しい。指使いがちょっと分かったとしも音楽として表現するのに並大抵の努力では追いつかない。 こんな楽器を吹こうなんて考えるのは横暴である。



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私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
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