トロンボーン
Trombone
管がスライドして伸び縮みする。長さの違いによって音程を操作するわけだ。
ある音から別の音に滑らかに音程をつなげる事をポルタメント (portamento) というが、 トロンボーンは半音とか全音とかチャチなものではなく、もっと長距離のオクターブ近くの音程変化でも滑らかにやってのける。スライド管のなせる技だ。
後ろの方に付いている丸い円盤はただの飾りではなく前後の重量バランスをとるための錘(おもり)。バランサーと呼ばれる。 トロンボーンは(特にテナー・トロンボーンは)前後付近等な重量配分になるために装着されている。
トロンボーンという名称はもともとイタリア語。tromba は、いわゆるラッパ全般を指す。-one というのは拡大辞。それをつなげて Trombone で、でっかいラッパという意味だ。
トロンボーンは15世紀頃に作られ、当時はサックバットと呼ばれていた。
現在、ジャズなどの軽音楽ではテナートロンボーン、オーケストラではテナーバストロンボーンが使われる。
ちなみに、トロンボーン奏者は酒飲みが多いというが、ほんとかどうかはよく知らない。
テナーバス トロンボーン
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バルブ トロンボーン
サックバット
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スライドトランペット
リップ リード(金管楽器)
私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten