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アコルドリア
Akkordolia
アコルドリアはドイツの楽器。
そもそも、ドイツを含む北欧では木の箱に弦をはった楽器(チター属)は古代から使われておりたくさんの種類がある。
これにボタンを付けて弦をフレットに押さえこむという方法は ・・・ そうですね、日本の大正琴と似ている。
Wikipedia(英語版)にも「taishogoto のようにボタンで・・・」という表現があり、そして「20世紀の初めごろ作られた」とも。
「taishogotoのように」という表現は、大正琴のほうが先にあったということだろうと思われるし、「20世紀の初めごろ」といえば大正琴はすでに存在していた時代。
大正琴は海外でも有名であるので、ふむふむ、大正琴はドイツ人にまで影響を与えたか ・・・。
ただ ちょっと違う。
アコルドリアは Akkord から導いた名称のはずだ。Akkord *は ドイツ語で「和音」の意味。
メロディ用の弦と和音用の弦が2組そなわっていて、和音はボタンを押さえるだけで切り替えることができるという仕組みになっている。
ボタンを押さえるだけで和音を鳴らせるというのは画期的であるが、アコルドリアの仕組みからすると、そんなに色んな和音が出せるようにはなっていない。
4本の弦を、例えば開放で「ド・ミ・ソ・ド」とチューニングしておいて、ボタンを押せば4本とも音が高くなる方法なのでセブンス、マイナー、ディミニッシュ・・・その他もろもろの多彩な和音の切り替えは無理なようだ。
*
和音
ドイツ語:Akkord
,
英語:chord
,
フランス語:accord
イタリア語:accordo
,
スペイン語:acorde
であって、蛇腹の付いてるあの
アコーディオン(accordion)
も「和音」の意味から名付けられている。
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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