楽器名一覧(膜鳴楽器 太鼓の仲間)
ダルブッカ Drbouka / Drbuka
ダルブッカ darbouka
ダルブッカ(ダラブッカ)は、アラブ圏で使われている片面太鼓。焼き物でできているボディに薄い獣皮を張ってあり、魚のエイの皮を張ることもあるという。あまり大きな音は出なくて、おもに室内で演奏される。
”学研の図鑑:美しい元素”には「古代や中世においては、土、水、空気、火の4大元素から万物はできていると信じられていた」とある。 古代のペルシャ(イラン)でも同じ考えだったようだ。「土を 水でこねて 空気で乾かし 火で焼いて 作る」というダルブッカは 叩く場所や叩き方によって様々な音が出る。それは、土の音、水の音、空気の音、火の音を表現できるということにつながる。

現在ではアラブ発祥のベリーダンス(Belly dance)に使われるようになり、金属の胴体、丈夫な樹脂の膜をネジで締め付けるという近代的なつくりの楽器に変わってきている。
ダルブッカの演奏


ダルブッカ
前述のように ダルブッカは、薄い皮が張られているので、思い切り叩くと破れてしまう。ましてスティックで強く打つなどしたら困ったことになる。
ダルブッカは指で軽く叩いても、気持ち良い適度な音量が出る。陶器で作られ、ウェストがくびれている本体ボディが良好な音響を生み出している。
姿形がジャンベと似ているので、ジェンべのように思いっきりドカドカと叩きたくなるかもしれないが、この太鼓は優しくピアノを弾くみたいな感じで叩いてちょうだい。

トン・ラムマナー | ジャンベ

私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten