フリューゲルホーン(フリューゲルホルン)
Fluegel horn
トランペットと似ている楽器で、管が太いコルネットがあるが、フリューゲルホーンはさらに管が太い。ベルに至るまでの円錐部分が特に太くなっている。
その構造上、音質は太くて、まろやかで深みがある。
オーケストラではあまり使われないがジャズなどのソロ用楽器としてよく使われる。バルブは標準3つであるが、4つのバルブを備えたものもある。
トランペットは量産されているためか、初心者用なら数万円で販売されているが、フリューゲルホーンは安くても20万〜30万円はする。
初心者が金管楽器を始めようとする場合、フリューゲルホーンから挑戦するというのは、あまりないだろうからね。
フリューゲル (Flügel)は、ドイツ語で翼のこと。
・・・18世紀頃のヨーロッパでは狩りの時に、狩人が一団を組ん翼状に獲物を追い込んで行き、その時の合図の道具として使われたラッパから「翼のホルン」呼ばれるよになった・・・
との名称の由来をよく目にする。が、どうも私には、納得しにくい説明である。狩りのことを詳しく知ってる人は分かるのかなあ。
1800年代中頃、ドイツで
キイ・ビューグル
のキーをバルブに替えることで、現在のフリューゲルホーンが完成したという。
4バルブのフリューゲルホーン
3つの標準バルブに、もうひとつバルブを取り付けたフリューゲルホーン。
4つ目のバルブには 長い迂回管が繋がっており、音程を拡張することができる。
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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