コルネット
Cornet
コルネットはコルネットであって、トランペットではない。
コルネットとトランペットは独自に違う発展をしてきた。1800年代初期にピストンよって長さの違う管の通り道を入れ替えることができる という画期的な発明と製作技術の発達。
これを採用することによって二つの楽器は似たものになった。どちらかというと、トランペットよりコルネットのほうがピストンを採用したのが早かった。
ふたつの楽器は
とてもよく似てるけれども
「コルネットは出口に向かって円錐の部分が多く、管が太いため、トランペットより柔らかい音が出る
・・・」というのが
よくある教科書的な解説。実際には時代によって円錐部分の長さや管の太さはそれぞれ変化しているらしいので、現在ではたまたまコルネットのほうが太い管になっているということ・・・のようである。
コルネットは
その昔、ヨーロッパの郵便馬車で使っていた
ポストホルン
が元になっている。
フランスでは cornet de poste(郵便用コルネット)と呼ばれていた。
|
ポストホルン Post horn
|
コルネットは、管の長さそのものはトランペットと同じであるが、管を太くしてあるため柔らかい音が出る。
また、トランペットよりコンパクトに管を巻いてあるあるので、見た目はちょっと丸っこい印象なり、トランペットより少し小柄な感じに見える。ピストン位置が演奏者に少し近い位置になるので小柄な子供には扱いやすいかもしれない。
私家版 楽器事典
/
楽器図鑑 gakki jiten
|