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ゲイチャク
Gheychak (Qaychak)
ゲイチャクは、イラン人とバローチ人の楽器。イランを始め、アフガニスタン、パキスタン、タジキスタンなどでも使われている。
楽器全体は、木材のかたまりから削り出して作られている。4本の金属弦と短いフレットレスネックを備えており、本体音響ボックスは表面版が無い部分と皮張りの部分とに分れている。
インドには とても良く似た形状の
サリンダ
という楽器があるが、サリンダは共鳴弦が付属しているなどで弦の数が異なる。
先のとがったスコップの様な形状で部分的に皮を張った弦楽器は中東からインド、ネパールまで幅広い地域で愛用されている。これらには指板がなく、弦に指を押し付けて音程を変える演奏方法をとる。
そんな中で ゲイチャクには指板が備わっていて、指板に弦を押し付けて音程を変える。これは、私たちが見慣れているバイオリンやチェロなどの西洋楽器と同じ奏法。
弓もゲイチャク固有の伝統的なものがあるが、最近ではバイオリンの弓を使って演奏しているようだ。
ゲイチャク ベース
Gheychak bass
低音のゲイチャク。
名前は Gheychak bass だけれども、実際はチェロに近い。チェロと同じように脚に挟んでエンドピンで支えて演奏する。
ゲイチャクと よく似た楽器
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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