私家版楽器事典
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はりおうぎ 張り扇

はりおうぎ 張り扇
能楽師が普段の稽古で使うパーカッションである。太鼓の代わりにバンバン パンパンと木の板(張盤)を叩く。
講談や落語では、話の場面転換や盛り上がり部分でのサウンドエフェクトとして使う。

ハリセン 張扇
はりせん
「ハリセン」と「はりおうぎ」はどちらも「張扇」と書くのだろうけど用途がちがう。
ハリセンは、自分ではなく他人の頭とか尻とかにぶつけて音を出す数少ない鳴り物である。ぶつける時の掛け声は「なんでやねん!」が一般的ではあるものの、ハリセンで叩く叩き役は「バカヤロウ!」とか「ちゃうやろ!(ちがうだろ)」とかいうアドリブを駆使する。 「おしおき」にも使うことがあり、かつて「名物ハリセンチョップ!」が決まり文句で、商業的にも成功したグループもあった。
ハリセンを使うにあたっては、必ず実行しなければならない決まりがある。それは、叩かれた方は怒らないのがルールであり、叩かれた瞬間に『バカ顔』をするか、もしくはそれに類似する数秒間のパフォーマンスをするのが約束事となっている。
叩かれた瞬間に舌を出したり、上目遣いで『マヌケづら』をするのは磨きぬかれ訓練されたある種のリズム感を要する。 また、叩かれる者は、叩かれるのを待っているという状態を作ることもあり、これを専門用語で『ボケの誘導』という。 この高等な技術とそのルール(お約束)はどこで発生したのかは定かでないが関西のある地域で生まれたのではないかという説が有力だ。

ピコピコ・ハンマー pikopiko hammer

ピコピコ・ハンマー pikopiko hammer
使い方は、ハリセンとほぼ同じである。ただしハリセンが バシャ! という音がするのに対しピコピコ・ハンマーは ピコ! という音がするので、ちょっと可愛い。 また、ハリセンがその芸に長けたプロフェッショナルが使うことが多いが、ピコピコ・ハンマーは一般市民にも普及しており家庭での演奏?も多く行われている。
日本の玩具メーカーが「KOハンマー」として商品化したものが先駆けである。


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gakki jiten