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ハープシコード
Harpsichord
ハープシコードはヨーロッパのバロック期(17〜18世紀)の代表的な鍵盤楽器。独奏・合奏ともに多用された。
鍵盤を押さえると弦をはじく構造になっている。鍵盤をゆっくり押しても強く押しても、弦をはじく力はそんなに変わらないので音の強弱をつけるのは苦手。
ハンマーで弦を叩いて音を出すよう開発されたピアノはハープシコードよりダイナミックな音であり楽器としての能力も高い。
ハープシコードは鍵盤楽器代表の座をピアノにゆずることになるが、か細いながらも シャキシャキ・ジョワーン とした独特な音質は現在でも人気があり、クラシックはもちろんポップスでも使用されている。
ポール・モーリアの『オリーブの首飾り』は、どういういきさつか知らないけれど 手品の時の BGM に頻繁に使われているね。
英語ではハープシコード(Harpsichord)だが、ドイツ語ではチェンバロ(Cembalo)、フランス語ではクラブサン(Clavecin)。 日本ではこのいずれもの名称が使われている。
クラビツィテリウム
clavicytherium
背が高い 縦型のハープシコード
クラビツィテリウムは 縦型のハープシコード。
ハープシコードの共鳴器部分と弦の張りを90度折り曲げた形態。
配置時の床面積を小さくするために作られた。
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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