ケーン
Khene
ケーンはラオスやタイの楽器。
金属製のリードが音源で竹や葦などの筒によって共鳴させる笙(しょう)の仲間。このとても珍しい構造の楽器はラオス・タイ・ベトマムあたり ・・アジア大陸の南東部・・ が発祥の地だと思われ、ケーンもそのルーツのひとつ。
管は2列に並んでおり、6列12本が標準。50センチメートルくらいの長さのものから、大きなものは2メートルほどもある。
日本の笙は中国を経由し、雅楽などで使われており一般民衆には浸透していないが、東南アジアにあるこれらの仲間は大衆音楽の楽器として活躍している。
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ラオスのケーン
金属の小片(リード)が振動して音を出す。ハーモニカやアコーディオンと同じリード楽器との一般説明はよくあるが、これらの西洋楽器とはリードの取り付け方がちょと違う。笙の仲間のリードは、ひとつのリードに息を入れても吸い込んでも同じ音程の音が出る。
日本の笙はケーンと形状は違うが、アジア大陸・東南の楽器が中国を経由して伝わった。両手で挟み込んで演奏するスタイルは共通だ。
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