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胡弓
クーチョー
クーチョーは日本(沖縄)の弓奏楽器。「コキュウ」ではなく「クーチョー」だ。
胴は木をくりぬいてあり、円形で底は半球形でお椀のよう。その昔はヤシの実を使うこともあるという。表面には蛇の皮を貼り付けてある。
もともと弦は3本だったようだが、4本弦のクーチョーのほうが普及しているらしい。
弓の毛はユルユルあるが、クーチョーだけが特別なのではなく、ユルユルの弓は東アジアには多い。弓を持つ右手の指で鉄砲の引き金を握るようにギュッと毛を張りつめながら弾く。
また、弓に角度をつけて弦に当てるのではなく、楽器本体を左右に回転させて鳴らせる弦を選ぶ。
4弦のクーチョーを弾く男性
バイオリンは弓に角度をつけて弦に押し当てるが、クーチョーは楽器本体を左右に回転させて鳴らせる弦を選ぶ。
これは、弓奏弦楽器としては特別な奏法ではなく、世界にある弓で擦る楽器は楽器本体を動かして弦を選ぶのが一般的。バイオリンのほうが特殊だといっていい。
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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