楽器の名前リスト
パカイ
pacay / pakai
パカイは、南米アンデス地方の民族楽器。
大きな「さや付き豆」を乾燥させて、表面に模様を描いたリ、紐で飾ったりしてある。
マラカスなどと同じく「ガラガラ」とか「シェーカー」とかに分類されるパーカッションで、片手に持ち上下に振ったり、もう一方の手にぶつけて音を出す。外殻(さや)の中の種子(豆)が動くことによってチャカチャカと音が鳴る
アンデスの伝統民族音楽のフォルクローレで使われる。
インガ・フイユイ(Inga feuillei)
パカイは、植物としての名前は、インガ・フイユイ。南アメリカ北西部のアンデス渓谷が原産。バニラアイスの香りがする白い果肉から英語ではアイスクリームビーン(ice-cream bean tree)とも。
マメ科の植物で、とてもでかい。豆というと、畑で栽培されいていて草のような植物に実るというのが勝手な常識であるが、パカイは樹木だ。高さは10mを越える。
童話『ジャックと豆の木』の豆の木はこんな木がモデルだったのかもね。
生(なま)のパカイ ... 鞘(さや)と豆
でっかい豆の木だけれども、その実(つまり豆)も びっくりサイズ。長さは30cm、大きいものでは50cmほどにもなる。
楽器としてのパカイは、この実を乾燥させて、飾りの帯を巻き付けたり、表面にペイントしたりして商品化する。
南米フォルクローレで演奏される楽器
カヤンバ
私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten