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プーンギ
Pungi
プーンギはインドの笛。
ヒョウタンに 葦または竹の管を2本(3本のものもある)差し込んである。筒にはそれぞれリードが組み込まれており、指孔のあるメロディ用と指孔の無いドローン(一定の音を出し続ける)用がセットになっている。
ヒョウタンは空気室なのでバグパイプと構造が似ているが、ヒョウタンは羊の革袋みたいに膨らまない。ヒョウタンは膨らまないが、奏者はホッペタが膨らませ循環呼吸を使いながら途切れなく音を出す。
プーンギは、蛇使いの大道芸人が使う楽器として知られており、ビーン
(been)
とも呼ばれる。
インドの蛇使い
カゴに入れた蛇(主にインドコブラ)を踊らせる あれ である。プーンギの音で操っている・・・・ように見えるが、蛇のたぐいは耳はあるけど、空中を伝わる音波は感じないそうなので ♪ビータラ ビータラ という笛の音は聴こえていない。
蛇使いのオジサンはプーンギの筒の先っちょで つついたり、カゴを揺らせたりしてコブラを無理やり威嚇(いかく)状態にさせる。
コブラは肋骨がビヨーンと広がるし、猛毒を持っているので、パフォーマンスは良好。ただし、キバを抜いたり、毒腺を取ったりしているらしいが。
野生生物保護法とやらがあって、インドではコブラを捕獲したらダメとなってしまい( 2000年代後半からインド当局が野生生物保護法の適用が厳格化 )、蛇使いは困ったことになっている。インド名物蛇使いも姿を消しつつあるという。
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私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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