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レガール
Regal
レガールは、1460年、ドイツのニュールンベルクで誕生した鍵盤式のリード楽器。
ジャバラの鞴(ふいご)で空気を送り込んでリードを振るわせて音を出す。
鞴での空圧発生係と演奏者の二人で演奏する。
その昔、教会のでっかいオルガンはひたすら空気を送る係と偉そうに演奏する音楽家で成り立っていたので、その発想がこのレガールにも引き継がれたのかもしれない。
レガールの場合は、鞴をシュコシュコと開いたり押さえ込んだりを繰り返すのではなく、ジャバラを持ち上げて「おもり」の重さで閉じながら空気を送り込むようになっている。
ちなみに、鞴を動かすための
ペダル付きのレガール
もあり、これは一人で演奏できる。
ペダルが付いたレガール
レバーを介して鞴のジャバラを操作できるようになっている。
この構造の場合も、ジャバラの端っこに付いている「おもり」によって、ジャバラが徐々に閉じられ空気を送り込む。
なので、このペダルは「ジャバラを押し上げて開く」という操作になる。
似た鍵盤楽器で、
ポジティーフ
や
ポルタティーフ
があるが、これらはパイプの笛を組み込みパイプオルガンを小型化したものでリードが音源ではない。
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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