サペはボルネオ島(マレーシア)の伝統的な弦楽器で男性用の楽器だという。
ネックとボディの境目がどこにあるのかよく分からない。いや、ヘッドからすぐにボディにつながっておりネックが無いのかもしれない。フレットはボディの全体に配置されている。
あえて楽器分類をする必要もないけれどリュート属とチター属の中間的な形状をしている。無理やり分類するなら、弾き方(構え方)からするとリュート属に含まれることになりそうだ。
この一升瓶のような形をした楽器は、繋ぎ目なしで1本の木をくりぬいて作ってある(1本の丸太から2台のサペを作るとか)。弦の数は4本が多いが、3本〜5本の楽器もある。
演奏は、ほとんど1本の弦だけでメロディを奏で、他の弦はベーシックな音を出す。
伝統楽器ではあるけれども、アンプに繋ぐためのピックアップを取り付けたサペも普及している。