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サリンダ
Sarinda
サリンダはインドの弓奏楽器。
木材を削り出して作ってあり、ボディの表面は皮を張った部分と開放されている部分がある。
ちょうどバスレフ型(bass reflex)のスピーカーのようである。
サリンダのボディは、スピーカーのエンクロージャー設計のようにヘルムホルツ共鳴の計算をしたかどうかは定かではないが、皮の表面からの響きと裏側から回ってきた響きが音波として鳴り響く構造である。
弦の数や共鳴弦の有無は異なるもののネパールにも同様の楽器があり、カザフスタンのコブズも同じ構造をしている。
古くは、
ドドロバナム
という楽器から派生したと云われている。
ドドロバナム
Dhodro banam
ドドロバナムは、インドの部族サンタールの人々(Santhal people)が古くから愛用してきた弦楽器。
弦は1本 または2本。ブリッジ部分には皮が張られていて、ヘッド部分には色々な彫刻が施されている。
サリンダはこの楽器にたどることができる。
サンタール人は、ドドロバナムを日常の宗教的機能に広く使用していてるため、サリンダのルーツだろうと云われている。
コブズ(コビズ)
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サーランギ
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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