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八雲琴
やくもごと
八雲琴は、出雲大社などでの献奏用として考案し作曲したのが起こりだという。
2本の弦は同音に張られており、象牙の丸い筒で弦を押さえて音の高さを変化させる。本体は桐の木材、または太い竹。
同様の楽器に1本弦の須磨琴がある。
以下は世界楽器大辞典(雄山閣 1972年出版)より引用
出雲琴とも八雲琴ともいう。今日大本教の神事や、名古屋の椿神社の神前演奏に用いられている。
竹を形どった桐胴*1 に同音の絹糸を二本張って一弦琴のように演奏するもので、創始者は伊予の中山琴主(なかやまことぬし)であるとされている。
名古屋の人間国宝 一色輝琴(いっしきてること)*2 師が亡くなったあと、娘の豊琴師がその後をついでいる。
*1
音響胴の材料
当初は太い竹で作られていたこともあり、桐材を使った八雲琴にも竹の節を刻んだデザインになっている。
*2
一色輝琴(いっしきてること:1879年7月16日 - 1968年11月29日)
八雲琴の演奏家であり神社の祭典楽の普及と発展に尽くした女性。1957年記録無形文化財に選定。一色豊琴、一色玉琴は後継者。
ちなみに、作曲家の瀧廉太郎も1879年(明治12年)生まれである。
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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