楽器一覧(弦鳴楽器)
チター Zither
チター(zither)を弾くアントン・カラス(Anton Karas)のイラストです。 木の箱の共鳴器に弦を張った楽器。
チター属として楽器の種類の代表としての名前でもあるので、各地で形状は変わるののヨーロッパにはチターの種類がたくさんある。特に北欧に多い。 なので、チターといっても多種多様。
一般的には、チターといえば映画「第三の男」で アントン・カラス* が弾いている楽器を指し、区別するために コンサートチター (concert zither) と呼ぶこともある。 指板・フレットの上にはメロディ弦が張られていて、さらに開放弦ではじくコード用の弦もずらっと並んでいる。
右手は、コードで和音、ベースでリズムを刻みつつ、メロディを奏でる。左手は弦を上から押さえつけて音程を変えるのであるが、アントン・カラスの動画を見ると チョーキング をしてビブラートをかけているのが分かる。


* アントン・カラス(Anton Karas)1906-1985
KING OF ZITHER と呼ばれるほどのチターの名手。作曲家でもある。
ウィーンを舞台にした映画「第三の男」の音楽で有名。 挿入曲の ハリー・ライムのテーマ(Harry Lime Theme) / カフェ・モーツァルト・ワルツ cafe mozart waltz は、現在でも時々耳にする。
チターの演奏


私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten