楽器の名前リスト
牛腿琴
ニウトゥイチン
牛腿琴は、 中国の南部に住む 侗族 (トン族) で愛用されている弓奏楽器。弦は2本。 牛のモモに似ているのでこの名が付いているという。
古くは、ボディの表面は皮張りで、弓の毛は棕櫚(シュロ)の木から作ったシュロ縄(なわ)だっとらしい。さらには弦もシュロだったとか。
近代的な牛腿琴は指板がちゃんと付いていて、ボディの表面は木であり、弦は絹糸またはスチール。弓の毛はやっぱり定番の馬の毛。
胴体は牛の腿だけど、弓は馬のシッポというわけ。
演奏者は胸や鎖骨あたりにおいて楽器を固定して演奏する。この楽器の構え方は、ヨーロッパで15世紀〜16世紀ごろに愛用されていた弓奏弦楽器(レベックなど)と同じ。 さらに、ヨーロッパでは レベックなどの形状を「鹿の腿肉」とか「牛の腿肉」と表現することもあったので、中国の牛腿琴は、同じ発想で名付けられているというわけだ。
キット
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レベック
私家版 楽器事典 / 楽器図鑑
gakki jiten