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スン
Sueng
スンは、タイのリュート形弦楽器。
ネックには背の高いフレットが取り付けられてあって、4弦2コースの金属弦が張ってある。
単音でメロディをひくのが主で、複弦を活かしてトレモロ演奏をよく使う。一般民衆・家庭でも愛奏される楽器。
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ギターやウクレレなどを弾いている方は、スンのフレットの間隔が広いのに気づかれたかもしれない。上のイラストがヘタクソだからフレット幅がいい加減になっているのではなくて、本当に広い。
タイの伝統的古典音楽は1オクターブを均等に7分割した音階。私達が普段聞き慣れている12等分平均律とは異る独特の音階。
1オクターブを12当分するには
94.38744%
を繰り返していく。12回めに半分になる。
西洋の12等分平均律は、1フレット間隔が半音になっており、2フレットで全音だ。ギター、マンドリン、ウクレレ、バンジョー・・・・など、すべてこの方式で作られている。
タイの伝統的古典音楽は7分割。
1オクターブを7当分するには
90.57237%
を繰り返していく。7回めに半分になる。
だから、1フレットの間隔は西洋音楽でいう半音より広くて全音より狭い。
ただし、こんな物理的法則で楽器が出来上がっているものでもなく、この計算式に近いと考えたほうがよさそう。
チューニングがずれていたり、弦が端から端まで均一かなどを考えると、音程なんてそんなに厳密ではない。
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スンを演奏する男性
スンは一般民衆・家庭でも使われている。
私家版 楽器事典
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楽器図鑑 gakki jiten
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